Tシャツと犬で過去の痛い記憶を思い出しました。
ある真夏の昼間、僕は愛犬を散歩させていました。
普通に散歩をさせていたのですが、いき なり愛犬がすごいスピードで走り出しました。
それに合わせて僕も思いっきり走ったのですが、あろうことか愛犬はいきなり直角に曲がったのです。
僕はまっすぐ行くものだと思っていたので、そのまま転んでしまい太ももがズルズルにすりむけてしまいました。
もちろん、真夏なのでTシャツに半ズボンでした。
痛くてしばらく動けなかったのですが、それでも愛犬は何事もなかったかのような顔で、腹が立つけど何もわからない愛犬を怒るわけにもいかず、ただ痛みを我慢したのを覚えています。
そして転んだ拍子にTシャツも少しやぶれていました。
そのTシャツはその後どうなってしまったのかは忘れましたが、あの日から愛犬の散歩はしばらく行かなくなりました。
もうあんな痛い思いをするのはごめんだ、と思ったからです。
ある日、その苦い記憶が薄れてきたころに愛犬の散歩をしていました。
そうするとまた愛犬が走りだしました。
僕はあの時の記憶が蘇り、学習したので思いっきり走らずにゆっくりと走りました。
結果、愛犬は直角には曲がらなかったので転ぶこともありませんでした。
その愛犬も、もう十年以上前に亡くなりましたが、破けたTシャツもすりむいた太ももも、今となっては愛犬との思い出の一つです。